不動産の売買では色々な法律上の手続きがあるので、様々な必要書類を用意しておかなければなりません。不動産を売る側と購入する側で必要書類の種類が異なっているため、売買を行う側はそれぞれ揃えておかなければならない書類について把握が必要不可欠です。
こちらでは、戸建を売る時必要な書類とマンションを売る時や土地を売る時など物件種別ごとに解説していくことにしましょう。
戸建を売る時必要な書類について
戸建を売る時必要な書類は、売主に関するものと不動産や権利に関与するもの、この2つに分けることができます。売主に関するものは、売主が本人であることを証明したり法律上での手続きでの効力を与えるなどの特性を持つ書類が必要です。
身分を証明するものには、住所や氏名・生年月日などが確認できる運転免許証やパスポート、健康保険証などがあります。他にも、契約の時に必要になる実印および印鑑証明書、登記上の住所と現住所が異なる場合は住民票も必要です。
他にもローン残高がある場合はローン残高証明書や銀行口座通帳なども用意しなければなりません。不動産や権利に関与するものは、売却しようとしている不動産が売主が所有するものであることを証明する書類、不動産そのものの広さや設備などの確認ができる書類も用意しておかなければなりません。
耐震診断報告書やアスベスト使用調査報告書、地盤調査報告書や住宅性能評価書などこれらも所有しているときには提出することをおすすめします。
マンションを売る時や土地を売る時の必要書類
土地を売る時の必要書類は、戸建を売る時必要な書類と同等のものを用意することになりますが、土地の場合は建物がないので建物部分に関する書類は存在しません。よって土地を売る時の必要書類は戸建を売る時必要な書類の中から建物の記載がないもの、このように考えておけば良いでしょう。
マンションを売る時にも戸建と同じく売主に関するものと不動産や権利に関与するもの、この2つに分類したものが必要になって来ます。戸建や土地の場合は土地の測量図などが必要になりますが、マンションの場合は不要ですし所有者がこのような図面を持っていることはないわけです。
マンションの場合は、維持管理費や管理規約などが必要です。なお、登記済権利書や登記識別情報、売買契約書や重要事項説明書などは物件種別に関係なく提出が必要ですし、固定資産税の税通知書などもマンションや一戸建て、土地など全ての不動産を売却する際に売主が用意しなければなりません。
不動産売買の必要書類は早めに準備することが大切
土地や一戸建て、マンションなどの不動産売買では他の物品の売買とは違って法律上での手続きが関与するので揃えておくべき書類が多数存在します。売主側が揃えるものは特に多くなりますし、1度に全てを集めるのは困難などからも売却を検討した段階で必要書類の準備を始めるようにしましょう。